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この本は、永 六輔が長年、ラジオ放送などの活動をしている中で、耳に残った言葉を選び、一冊の本にまとめたもの。永六輔は芯があって好きだ。オモろいおじいちゃん。
いまでもやってる「土曜ワイドラジオ東京」なんか、けっこう聴くと面白い。自然と顔がうかんでくるのは ラジオの良さだね。想像、妄想、で。 でで、本のなかで気になったお話を。 「ニンジンから宇宙へ」(赤峰勝人・著)という本のはなし。 "人間は野菜を食べるために種をまきます。土にまいた種が作物になる。ということは、大根や人参は もとは土なんですね。 わかりやすく言うと、ユーカリの葉っぱを食べてるコアラは、「ユーカリでできている」わけです。ほかのものを食べないわけだから。" これはビックリした。そういえばそうですね。コアラはユーカリでできていたんだ。。。 もうひとつ。 もう亡くなってしまったけれど、高橋竹山という津軽三味線の奏者がいます。 この人は目が見えません。いつか、NHKかなにかで見ましたが、TVなのに迫力に圧倒されました。凄い人です。 その竹山の家に、永六輔が遊びに言ったときのこと。 着くのが遅くなってしまい、夜になってしまった。家には明かりがついていない。そこで永六輔が戸を叩き「竹山さーん、竹山さーん」と呼びかけると、中から竹山が「おい、目あきがきたぞ、あかりをつけろ」と。。(奥さんも盲人なんです) しかし「目あき」。そうか、自分は目あきだったのか! この世界は自分を点にして回っているようにも見える。でも何かの具合で その点がずれると、いままで見てきたもの、触れてきたものが違う景色になってしまったりするんだ。
by zigma
| 2005-02-09 23:52
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